オーツミルクの製造において、酵素は欠かせない存在です。オーツのデンプンを糖に分解し、自然な甘さと滑らかな食感を引き出すこのプロセスは、酵素の働きによって成り立っています。
酵素にはさまざまな種類があり、食品業界の多くの分野で広く活用されていることも、以下の記事では紹介しています。
酵素とは?酵素でつくるオーツミルク その甘さの秘密
また、酵素にはその由来や製造方法にさまざまな違いがあり、ここではそれらを詳しく見ていきたいと思います。
1. 微生物由来の酵素
・製法
自然に存在する微生物(例:バチルス菌、アスペルギルス菌など)を用いて、微生物が生成する酵素を得る方法。
微生物の選択や育成によって、目的とする酵素の生産量や活性を高めます。
・特徴
生産過程が比較的複雑で、コストが高くなる可能性があります。
自然由来の酵素を好む消費者には受け入れられます。
2. 植物由来の酵素
・製法
植物に含まれる酵素(例:パパインやブロメライン)を抽出、製造する方法。
パパイヤやパイナップルなどの植物を収穫し、酵素を抽出して精製します。
・特徴
自然由来であり、植物由来の特性を持ちます。
生産量が限定されることがあり、コストが高くなる場合があります。
3. GMO技術を使用した酵素
・製法
酵素を生成するための遺伝子を特定し、その遺伝子を導入した微生物(例:大腸菌、酵母など)を培養することで、目的酵素を効率的かつ大量に得る方法。
・特徴
特定の酵素を高効率で生成でき、コストが比較的低いです。
一部の消費者にとって、GMOに対する懸念があります。
4. 動物由来の酵素
・製法
動物の内臓やその他の部位から抽出された酵素(例:レンネット(キモシン、ペプシンなどの混合物)を精製します。
・特徴
特定の用途において高い活性を示すことがありますが、動物由来のため、一部の消費者には受け入れられないことがあります。
日本の食品業界において、GMO酵素の利用は徐々に広がっているようです。
当社では、お客様の声や品質を最優先に考え、GMO酵素を使用せず、安心して選んでいただける製品作りを目指しています。