酵素でつくるオーツミルク
オーツミルクの製法でもご紹介したように、酵素はオーツミルク作りに欠かせない役割を担っています。一方で、普段あまり馴染みがないため「酵素って何?」という方も多いかもしれません。
そこで今回は、酵素について少し詳しく見ていきたいと思います。
酵素とは?
酵素とは、私たちの体の中で、食べ物の消化や吸収、代謝といった様々な化学反応を助ける、特別なタンパク質のことです。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、実はとても身近な存在です。例えば、ご飯をよく噛んでいると、だんだん甘く感じてくることがありますよね。これは、唾液に含まれるアミラーゼという酵素が、ご飯のデンプンを糖に変えているからです。
また、醤油を作る過程では、大豆のタンパク質が、麹菌がつくる酵素の働きで、旨味成分であるアミノ酸に分解されます。この他にも、胃の中にもタンパク質を分解する酵素があり、食べたものが消化されやすくなるように働いてくれます。このように、酵素は私たちの生活の中で、なくてはならない存在なのです。
食品の酵素利用例
食品への酵素の利用例を一部まとめました。
酵素を利用した食品は非常に多く、普段食べている様々な食品にも幅広く利用されていることがわかると思います。
酵素とオーツミルクの甘さ
オーツミルクの製造において、酵素は非常に重要な役割を果たしています。オーツ麦のデンプンを分解する酵素と、素材由来の甘みを引き出す酵素の2種類を活用しているのが特徴です。
1.デンプン分解酵素
デンプン分解酵素は、デンプンを糖やデキストリンに分解する酵素の総称です。代表的なものとしてαアミラーゼがあります。
2.糖化酵素
糖化酵素は、デンプンやデキストリンなどを糖類に変換する酵素です。デンプンを糖化する過程では、まずデンプンがデンプン分解酵素によって分解されます。その後、糖化酵素の働きによってさらに糖へと分解され、甘みが引き出されるという仕組みです。
実際には、酵素には様々な種類があり、その組み合わせによって製品の甘みが変わってきますます。『塚越さんがつくったおいしいオーツミルク』は、何度も試験を重ね、大人も子供も飲みやすい、やさしい甘さに仕上げています。