オーツミルクは次の4つの工程を経て作られます。
1. オーツ麦粉砕
2. 酵素処理(液化・糖化工程)
3. 調合
4. 殺菌・包装
1. オーツ麦粉砕
主原料となるオーツ麦にはオートミールとして知られる押し麦状のものや、精白されていない粒のままの玄麦、粉状に加工されたものなど様々です。
オーツ麦は、産地や加工度によっても品質は異なるため、原料の選定はとても重要です。
オーツミルクの製造時には、オーツ麦を必用に応じて粉砕する必要がありますが粉砕方法や粉砕粒度にもノウハウが詰まっています。
2. 酵素処理
粉砕したオーツ麦を水と混ぜ加熱し、オーツ麦のでんぷんを糊化させます。そこに、アミラーゼという酵素を反応させて、でんぷんを分解し、粘り気のある状態から粘度の低い液状にしていきます。※糊化とはお米を炊くと、お米のでんぷんが粘り気のある状態に変化するのと同じ現象です。
また、酵素の作用によってでんぷんを糖に分解することで素材由来の甘味を引き出します。これは、甘酒作りの発酵プロセスにおいて、お米のでんぷんが麹の力によって糖に変わるのと同じ原理です。
3. 調合
食塩や、油脂などで味を調整します。
海外で見かけるオーツミルクのバリスタモデルは、コーヒーに合わせることを目的に作られた製品です。これらは調合時の油脂の量を調整し、油脂含有量を牛乳に近づけることで、よりクリーミーに仕上げています。
4. 殺菌・包装
加熱殺菌後、容器に充填・包装します。紙容器の製品が多いですが、ペットボトル入りの製品やオーツミルクラテなど缶入りの製品も販売されています。
弊社は長期保存ができる上に、リサイクル可能な環境にやさしい紙製の飲料容器「カートカン」を採用しています。
私たちは原材料調達から、粉砕、酵素処理、調味、殺菌・包装まで、すべての工程をスキップせずに、キッチンで手作りする丁寧な工程を極力再現しています。手間がかかってでもプロセス全体を手掛け、ひとつひとつの工程でベストな加工方法を追求することで、オーツの風味やコクを閉じ込めています。