ご存知ですか?オーツ麦の豊富な栄養素とその効果

オーツミルクは乳製品の代替として人気を集め、その美味しさと健康効果が注目されています。その豊かな風味と栄養価の高さは、主原料であるオーツ麦から生まれます。
オーツ麦は古くから栄養豊富な穀物として知られ、さまざまな健康効果があることで知られており、今日では健康志向の食生活に欠かせない存在となっています。


以下に、オーツ麦に含まれる主な栄養素とその効果を紹介します。

栄養素
(100gあたり)

オーツ麦

白米 

玄米 

大麦 

カロリー (kcal)

389

365

362

354

タンパク質 (g)

16.9

7.1

7.5

12.5

脂肪 (g)

6.9

0.7

2.7

2.3

炭水化物 (g)

66.3

80.4

76.2

73.5

食物繊維 (g)

10.6

1.3

3.4

17.3

糖分 (g)

1.2

0.1

0.8

0.8

(mg)

4.7

0.8

1.8

3.6

マグネシウム (mg)

177

23

143

133

亜鉛 (mg)

3.97

1.2

2

2.1

ビタミンB1 (mg)

0.763

0.07

0.41

0.646

出典:USDA FoodData Central, https://fdc.nal.usda.gov/

ベータグルカン(βグルカン)
オーツ麦はβグルカンという水溶性食物繊維が豊富で、これがコレステロール値の低下や血糖値の安定に寄与します(低
GI)。また、満腹感を促進し、体重管理にも役立ちます。


タンパク質

オーツ麦は他の穀物と比較してタンパク質を多く含んでおり、体の成長や修復に必要な必須アミノ酸が豊富です。植物性のタンパク源として、ベジタリアンやヴィーガンの食事にも適しています。


ビタミンとミネラル

ビタミンB: 特にビタミンB1(チアミン)が豊富で、エネルギー代謝や神経機能の正常化に重要です。
: 赤血球の生成を助け、貧血予防に効果があります。

マグネシウム
: 筋肉機能や神経機能をサポートし、骨の健康を維持します。

亜鉛
: 免疫機能を強化し、細胞の修復と成長に寄与します。


抗酸化物質
アベナンスラミド
: オーツ麦特有の抗酸化物質で、炎症を抑え、心血管疾患のリスクを低減する効果があります。


オーツ麦は、その栄養価と多様な健康効果により、日常の食事に取り入れる価値のある素晴らしい食品です。オートミール、オーツミルク、スナックバーなど、さまざまな形で手軽に楽しむことができますので、是非試してみてください。


 

参考文献:

・Thies, F., Masson, L. F., Boffetta, P., & Kris-Etherton, P. (2014). Oats and CVD risk markers: a systematic literature review. British Journal of Nutrition, 112(S2), S19-S30.
・Wolever, T. M., Tosh, S. M., Gibbs, A. L., Brand-Miller, J., Duncan, A. M., Hart, V., ... & Wood, P. J. (2010). Physiochemical properties of oat β-glucan influence its ability to reduce serum LDL cholesterol in humans: a randomized clinical trial. The American Journal of Clinical Nutrition, 92(4), 723-732.

・Welch, R. W. (1995). The Oat Crop: Production and Utilization. Springer Science & Business Media.

・USDA National Nutrient Database for Standard Reference, Release 28. United States Department of Agriculture. Available from: USDA FoodData Central.

・Peterson, D. M., & Dimberg, L. H. (2008). Avenanthramide concentration and composition in oats in North America. Cereal Chemistry, 85(5), 730-738.