牛乳にはカルシウムやタンパク質を豊富に含み栄養価が高く、チーズやバターの原料になるだけでなく、様々な料理にも活用される、私たちの生活に欠かせない食品の一つです。
しかしながら、日本人の約80%が牛乳に含まれる糖を分解できない乳糖不耐症をであると言われているほか、最新の調査によると牛乳・乳製品にアレルギーのある児童生徒の割合が11 - 12%に達するなど、牛乳を苦手とする人は少なくありません。
牛乳が飲めない/飲みたくない理由
牛乳が飲めないもしくは飲みたくない理由は乳糖不耐症に限らず、人によって様々であり、牛乳を積極的に飲まない理由は以下のようなものがあります。
1. 乳糖不耐症
2. 牛乳アレルギー
牛乳に含まれるタンパク質(特にカゼインやホエイ)にアレルギー反応を示す人もいます。牛乳を摂取すると、皮膚のかゆみ、腫れ、呼吸困難などのアレルギー症状が現れることがあります。
3. ベジタリアンやビーガンのライフスタイル
倫理的、環境的な理由で牛乳のみなならず、動物由来の食品を避けるという選択をする人います。
4. 牛乳の味が嫌い
牛乳の独特な風味や後味が苦手なため、牛乳を避ける人も多くいます。特に濃厚なミルクの味やにおいが苦手な人にとって、牛乳は飲みにくい飲料です。
これらを理由により牛乳を苦手とする方にとっての代替品として、オーツミルクをはじめ、豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルクなど様々な植物性ミルクが挙げられます。
これらの植物性ミルクにはそれぞれ異なる特徴や利点がありますが、その中でもオーツミルクが乳製品の代替としてどのように優れているのか、その特徴と利点について見ていきましょう。
オーツミルクの利点
1. 乳糖不耐症に優しい
オーツミルクは乳糖を一切含まないため、乳糖不耐症の人でも安心して飲むことができます。この点においてはその他の植物性ミルクも同様です。
2. アレルギーリスクが低い
オーツミルクは乳タンパク質を含まないため、牛乳アレルギーの人にとって安全な代替品です。また、アーモンドなどのナッツや大豆といったアレルギー物質を含む食物も不使用のめ、これらのアレルギーのリスクもありません。
※製品によっては使用原料にアレルゲンを含む可能性があるため、表示を確認してください。
3. ベジタリアン、ビーガン対応
オーツミルクは動物由来の成分を一切含まないため、ベジタリアンやビーガンの方にとって理想的なミルク代替品です。代替ミルクの中でも環境負荷が低いことが知られており、環境に配慮したい人々にとっても良い選択です。
4. クセが少なく美味しい
オーツミルクは、牛乳のような強い風味やにおいがなく、クリーミーで自然な甘さがありとても飲みやすいです。豆乳やアーモンドミルクに見られるクセのある風味が苦手な人にも多く受け入れられ、好まれています。
まとめ
牛乳は栄養価が高い一方で、乳糖不耐症やアレルギーなどの理由で飲めない人も少なくありません。その代替として、オーツミルクは乳糖フリーでアレルギーリスクも低く、ベジタリアンやビーガンの方にも適した選択肢です。さらに、オーツミルクはクセが少なく飲みやすいという特徴もあり、多くの人に受け入れられています。牛乳が苦手な人にとって、オーツミルクは美味しく健康的な代替品となるでしょう。
参照元:
・農林水産省畜産試験場 牛乳を飲めない人のために-乳糖不耐症について-
・日本学校保健協会 令和4年度アレルギー疾患に関する調査報告書